「MONSTER」

浦沢直樹氏の描く絵のタッチが気に入っている。ストーリがしっかりしていて読みごたえがあるのも良いと思う。氏の作品の中で特によいと思うのは「MONSTER」である。あらすじはこうである。
医者である主人公が、死ぬはずだった「名前の無い怪物」を助けることから始まる。その後不可解な殺人が頻発する。物語に出てくる複数の殺人は個々に関連が無いように見られている。しかし、そうではなかったのである。(*)主人公は殺人事件が「怪物」による連続殺人であることを知って助けた事を後悔し、怪物を倒すべくその後を追うのである。その中で「怪物」の素性が少しずつ明らかになってゆく。

「怪物」がなぜ登場したかという謎を追いながら主人公の境遇の変化と、考え方の成長をみることができる。また、個々の事件が繋がる理由が興味深い。(*)

全18巻という長編コミックの他に、「ANOTHER MONSTER」という番外編というか解説書がでている。物語が気に入った方はこちらも読んでいただきたい。きっと興味深く読めるだろう。

夏の暑い時期にうってつけの「サスペンス」ものである。
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「ライト、ついていますか」

「–問題発見の人間学」と副題がついている。「問題解決」について書かれた本である。読んでみるとわかるが、巷にあふれる問題解決手法を説くものとは違う。「人間学」というだけあってすこし特異だ。問題解決に直面した際の思考傾向や、精神衛星面からどのように問題をあつかうと良いのかを述べている。

この本では問題をこう説明している。「問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の相違である」そうすると、世の中問題だらけである。しかし、それで暗くなることはない。「他人が自分の問題を自分で完全に解けるときに、それを解いてやろうとするな」「もしそれが彼らの問題なら、それを彼らの問題にしてしまえ」このように問題の解決が本当に自分のものであるのかを考えるのもよいだろう。しかし、解決のために「変化のために自分を責めてみよう–たとえほんの一瞬でも」という手法も有効なときがある。視点や気分を変えることで問題の姿が変わることがあるからだ。けれど、次の重要なことを忘れてはいけない。

「あとから調べてみれば、本当に問題を解いてほしかった人はそんなにいないものだ」

読みやすく

半年たったし、「読みやすく」を目標にこれから書こう。

..われわれ現代人が書く文は、どうであろうか。あまりにも長くなりすぎている。そして、一文に複数の情報を詰め込んでいる。難しい言葉、わからない言葉を乱用している。

紀貫之の土佐日記を引用し、高橋昭男氏が次の本の冒頭で指摘している。

たしかに。文才があるわけでは無いのだが、文章をつくるとなると変に肩に力が入っている。だれに読ませるためのBLOGでもないけれども、万人がみられるのだし。あとあと自分が読んでみて、何を書いているのかわからないのも悔しい。
それで、これからは「読みやすく」していこう。