「ライト、ついていますか」

「–問題発見の人間学」と副題がついている。「問題解決」について書かれた本である。読んでみるとわかるが、巷にあふれる問題解決手法を説くものとは違う。「人間学」というだけあってすこし特異だ。問題解決に直面した際の思考傾向や、精神衛星面からどのように問題をあつかうと良いのかを述べている。

この本では問題をこう説明している。「問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の相違である」そうすると、世の中問題だらけである。しかし、それで暗くなることはない。「他人が自分の問題を自分で完全に解けるときに、それを解いてやろうとするな」「もしそれが彼らの問題なら、それを彼らの問題にしてしまえ」このように問題の解決が本当に自分のものであるのかを考えるのもよいだろう。しかし、解決のために「変化のために自分を責めてみよう–たとえほんの一瞬でも」という手法も有効なときがある。視点や気分を変えることで問題の姿が変わることがあるからだ。けれど、次の重要なことを忘れてはいけない。

「あとから調べてみれば、本当に問題を解いてほしかった人はそんなにいないものだ」

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