2008年の半導体売上高ランキング、NECエレクトロニクスが10位に返り咲き、Gartnerの調査報告書から
2008年の売上ランキングを見ると、日本勢が10位内に3社。東芝は業績悪化が伝えられるも、3位を堅持。インテルは相変わらずダントツだ。
ルネサステクノロジとNECエレクトロニクスの合併がニュースになっているが、実現すれば、新会社は東芝を抜いて世界第3位の企業となる。もちろん、他の会社も再編の波に乗るだろうから、来年のランキングは様変わりするかもしれない。
昨今の世界的不況は半導体需要の激減を引き起こしている。どの業界とも変わりなく、半導体業界も体力のある企業が生き残り、そうでない企業は疲弊している。この状況に加え、各社には300mmから450mmウェーハへの転換が待っている。450mmへの切り替えは、企業存続への指標となりそうだ。
450mmを早期に実現し、生産コストを下げることが出来た工場へは、付加価値の高い製品が集中するだろう。450mmで作らなくても良い製品は自然と300mm工場で生産される。この住み分けは一見合理的に見えるようだが、そもそも付加価値の低い製品は長く生産される見込みは無いだろう。したがって、300mm工場は自然と余剰設備とみなされる様になる。
だから、今回の再編の波は450mm時代を見据えたものになるはずだ。