渡辺千佳さんのBLOGタイトル「いい加減でも世の中回る」この中の一節。
しかし、この「何とかなる」ためには、マニュアルに頼らず、自分の「常識」に頼って判断する人が現場レベルであちこちに必要になるわけです。(信じられないようなミスが多発するわけで、その全てにマニュアルを作るなんてできっこない。)
マニュアル化されていないいい加減な社会は、現場レベルでの常識でうまく成り立つというわけですが、昨今の日本企業風潮というか内部統制なんていうのは別次元ではあるけれど、方向としては逆行なわけです。
現場レベルの常識が大切だというのは、ユニクロの柳井氏の「一勝九敗」によって改めて経営理念として認知されたように思います。マニュアルで規制されていることでも、現場レベルでは規制を破るだけの状況と理由、社会常識が揃えば、破っちゃっても大きな問題とはならないはずです。
ところが、マニュアルや、変な企業風習があるばっかりに、人や組織が自律できなくなって、常識が通用しないなんてことに傾いて行くような気がします。明らかにおかしいでしょと言うようなニュースなんか聞くと悲しくなります。不二家の検査マニュアルとか。
いい加減でも世の中回る、は、裏を返せば、きっちりしすぎては回らないということに通じるのかな。