レモンの日

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた かなしく白くあかるい死の床で わたしの手からとつた一つのレモンを あなたのきれいな歯ががりりと咬んだ(智恵子抄)

智恵子抄

この瞬間の切なさと、はかなさ。長い時を超えてこそ、そこに見いだせる感情。それは確かな記憶としてのこりますが、二度とは訪れないかもしれない。

資本や権力が集中するなか、わたしたちは日々忙しい。でも今日(*)は人に思いがあることを見いだせる貴重な日なのです。

「よかった」と心から思える瞬間はとても良いものだと思います。

(*)昨日になってしまいました(^^;

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