ソフトウェア開発プロセスの価値はどこにあるのだろうか。
「仕事の進め方」で良いものを生み出す
職人はモノを作り出す過程においてその「やり方」を決めている。品質の良いものをコンスタントに量産しようとするならば研究を重ねて「やり方」を固定するという手法をとるはずだ。そうでなければまぐれで良いものができて世に送り出せたとしても、次が駄目なら続かない。
たとえば旨い料理を作る料理人なら、材料とベースとなる味付けの組み合わせ、煮る、焼く、蒸すなど調理の方法との組み合わせ、おそらくもっとあるだろうが、そのひとつひとつでうまく行く「やり方」を体得ているはずだ。そして、さらに上位で組み合わせて新しい味の料理をつぎつぎと作りだし、結果、多彩なメニューを持つことで良い料理人となることができる。
ソフトウェア開発プロセスでも同じことが言える。ウォータフロー、スパイラル、XP、アジャイルなどいろいろなあるが、良い品質を生む「やり方」として価値がある。